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歯学部の入試動向

2007年度歯学部の入試動向

【歯学部人気に翳り】
ここ2年堅実な推移を見せていた志願者数であるが、2006年度入試では久々に減少に転じた。一般入試の志願者数は10,230名から9,809名と421名(4.1%)減少し、受験者数では9,174名から8,671名と503名(5.5%)減少した。歯学部は国公立大学でも志願者を減らしており、受験生の意識の中では徐々に歯学部離れの動きが見え始めている。毎年試験日が集中する2月1日の志願者数は2004年度入試の2,370名をピークに2005年度2,292名、2006年度2,151名と2年連続で減少し、この2年間で約10%の減少となった。一人あたりの受験校数が年々増加している近年では、試験日の集中する2月1日の志願者数は実際の受験者がどれくらいいるのかを判断するにはよい指標となっている。私立歯学部を第一志望と考えている受験生がこの2年間で10%減っているといえなくもないのである。この2月1日試験日の大学の中では東京歯科大学だけが志願者を増やしており堅実な人気を見せている。しかし、他の6校は軒並み志願者数を減らしている。中でも日本歯科大学新潟生命歯学部は前年比72.7%、朝日大学は同85.9%と大きく志願者を減らしている。都市部の大学が志願者を維持し、地方の大学が志願者を減らす傾向が歯学部にも波及し始めている。
一方、一般入試では志願者を減少させている大学が多い中、1月28日に試験を実施した昭和大学が前年比103.1%、1月31日に試験を実施した岩手医科大学が同107.6%と志願者を増やしている。歯学部の場合、試験日が重複している大学が多く、受験校数がどうしても限られてしまう。試験日の重ならない1月に試験が実施されるのは受験生としては魅力だろう。昭和大学はセンター利用入試でも小論文・面接を一般入試と同じ1月28日に実施して、前年比144.5%もの志願者を集めている。他では北海道医療大学がセンター利用入試で前期試験同152.3%、後期試験同137.5%と志願者を増やしている。
しかし、2月上旬に試験日が重なる大学では前述の東京歯科大学以外では大阪歯科大学が前年比104.2%と志願者を増やしているのみで他の大学は2月1日に試験を実施している大学と同様に志願者数を大きく減らしている。一般入試全体の志願者総数はまだ目立つほどの減少を見せていないが、試験日が重複している大学では10%以上志願者を減らしている大学もでてきた。繰り上げ合格者も含めた実質倍率では4倍以下の大学が9校から14校へと5校も増加しており、歯学部人気はひとつのピークを迎えたようである。急激に志願者が減少することは考えにくいが、私立歯学部を目指す受験生の減少は確実に始まったようである。今後、志願者数を維持できる大学と志願者を大きく減らしてしまう大学の二極化の波が私立歯学部にも押し寄せてくるかもしれない。

■私立歯学部志願者数推移(人)
2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度
7,862 9,896 10,222 10,230 9,809

【2007年度入試のポイント】
2007年度入試より鶴見大学と神奈川歯科大学がⅡ期試験を導入する。Ⅱ期試験の導入の影響で神奈川歯科大学はⅠ期試験の募集人員を15名減らしているので注意が必要だ。これで17校中13校が2回に分けて一般入試を実施することになった。募集人員はいずれの大学も5~15名といったところである。3月に実施される後期試験・Ⅱ期試験は倍率が高いだけでなく、医学部を目指していた生徒も受験してくるので競争は厳しいものになる。言うまでもないことだが、歯学部を第一に考えている受験生は2月の段階で勝負を決めておきたい。
また、日本歯科大学生命歯学部が2日間にまたいでいた前期試験を1日間に短縮、新潟生命歯学部の前期試験日が2月5日へと移動、さらには北海道医療大学が前期試験日を2日間の選択制へと変更など他にもいくつか変更点はあるが、いずれも受験生の動向に大きな影響を与えるものではないだろう。2007年度入試においては歯学部志願者の減少傾向に歯止めがかかるのかどうかが注目すべき最大のポイントかもしれない。








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