・大学入試全体はどうだったのか。入試全体の流れとは?
・私立医学部、歯学部それぞれの志願者は全体としてどうだったのか。
他学部とのはっきりとした違いとは?
・私立医学部、歯学部で志願者が増えたのはどの大学か。
前年から大きく志願者を減らしたのはどの大学か。そしてその理由は? など
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| ■私立歯学部一般入試志願者数推移(人) |
| 2001年度 | 2002年度 | 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 |
| 8,379 | 7,862 | 9,896 | 10,001 | 10,230 |
【注目大学の結果】 推薦入試で現役生だけでなく1浪生まで受験可能となった鶴見大学では3割近く志願者が増え、前年の64名から81名となった。同じく推薦入試で受験資格の評定平均値の制限が3.5以上から3.0以上へと緩和された昭和大学でも前年の49名から05年度では81名の志願者を集め7割近い増加となった。志願者の大幅増加により昭和大学の推薦入試は難易度も上がりレベルの高い厳しい試験となった。 一般入試では2月2日の試験日から1月31日へと試験日が繰り上がった岩手医科大学一期試験だが、予想通り志願者が約2割増え302名となった。3年前の02年度入試では133名であったが、それに比べると倍以上の志願者であった。 最後に注目された旧課程入試最終年の影響だが、Ⅱ期・後期入試が行われた10大学のうち7大学で志願者が増えた。前年より志願者を減らした3校のうち2校の日本歯科大学新潟生命歯学部と福岡歯科大学は前述のように東京歯科大学を含めた3校の試験日が重なったためである。これらを見ると旧課程入試のうちに決めたいと考えていた受験生が少なくなかったことがうかがえる。 【2006年度入試のポイント】 ここ数年の私立歯学部の入試動向を見るとその人気は底固いものがある。大学入試全体の受験者数の減少は止まらないが私立歯学部は他学部とは異なり06年度入試でもそう大きな変化はないだろう。 06年度入試で受験生が最も気になるポイントと言えばやはり新課程入試初年度ということに尽きるだろう。新課程になって数学を中心に高校で学習する内容に変化はあったが、歯学部入試では新課程に伴う大きな変化はない。あまり神経質にならず落ち着いて勉強すればよい。ただ、センター試験利用方式の受験を考えているのであれば英語でリスニングの扱いがどうなるかを確認しておく必要がある。またリスニングが課せられるのなら英語の配点がどうなるかも確認しなければならない。センター試験利用方式を考える時、リスニングまで準備が必要なのかどうかは大きな違いだ。帰国生を除けばリスニングの準備はほとんど出来ていない受験生が多いだろう。リスニングの準備に時間をとられても立ち向うのか、それともその分を他の科目の勉強時間に回した方が合格の可能性は高まるのかよく考えて結論を出して欲しい。 さて、いくつか注意すべき大学を挙げておこう。まず推薦入試で岩手医科大学が、1浪までから2浪までになり、日本歯科大学新潟生命歯学部では現役のみから1浪までになり評定平均値での制限もなくなった。岩手医科大学に大きな変化はないだろうが、日本歯科大学新潟生命歯学部は志願者が増えるだろう。 一般入試では日本大学松戸歯学部で新たに定員10名で3月11日に2期入試が行われることになった。従来の試験は1期入試となり定員は10名減り65名となった。中堅校として人気の高い同大学だけに2期入試でも人気を集めそうだが、この日は東京歯科大学、日本歯科大学新潟生命歯学部、東京歯科大学、福岡歯科大学の3校と入試日が重なる。東京歯科大学はそれ程影響を受けないだろうが、他の3大学ではそれぞれ受験生を分け合う形となるだろう。 |
| (万人) |
| 入試年度 | 2004年度 | 2005年度 | 2006年度 |
| 高校卒業者数 | 123.5 | 120.3 | 116.1 |
| 現役大学・短大志願率 | 55.6 | 55.9 | 56.1 |
| 現役志願者数 | 68.7 | 67.3 | 65.1 |
| 浪人志願者数 | 14.0 | 12.5 | 10.8 |
| 大学・短大志願者数 | 82.7 | 79.8 | 75.9 |
| (大学志願者数) | (72.2) | (69.9) | (66.8) |
| 現役志願者数比率(%) | 83.1 | 84.3 | 85.8 |
| 大学・短大入学者数 | 70.5 | 70.3 | 70.3 |
| 入学率(%) | 85.2 | 88.1 | 92.6 |
| ※2006年度はメルリックス予想 |
| 【センター試験、2年連続志願者減】 2年前の2003年度入試では60万人を超える過去最高の志願者数となった大学入試センター試験(以下センター試験)だが、2005年度は前年に引き続き志願者を減らすこととなった。センター試験は毎年参加する私立大学が増え、更に短大の新規参加も続いているが少子化という大きな波の前では志願者の減少は止められなかった。 |
| ■センター試験、志願者数・受験者数の推移(万人) |
| 入試年度 | 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 |
| 志願者数 | 60.3 | 58.7 | 57.0 |
| 現役志願者数 | 43.8 | 42.7 | 42.2 |
| 既卒志願者数 | 15.8 | 15.4 | 14.2 |
| 男子志願者数 | 36.1 | 35.0 | 33.8 |
| 女子志願者数 | 24.2 | 23.7 | 23.2 |
| 受験者数 | 55.6 | 54.0 | 52.5 |
| 受験率 | 92.2% | 92.0% | 92.0% |
尚、2006年度のセンター試験は新課程での初めての試験となり、2006年1月21日(土)、22日(日)に実施される。理科3科目が必須の大学があったり、英語でリスニングが導入されるなど変化が大きいので注意が必要だ。 |
| ■主な科目の平均点(点) |
| 入試年度 | 2004年度 | 2005年度 | 増減 |
| 国語ⅠⅡ | 114.14 | 119.54 | 5.40 |
| 英語 | 130.10 | 104.94 | 13.64 |
| 数学ⅠA | 70.17 | 69.43 | -0.74 |
| 数学ⅡB | 45.65 | 52.47 | 6.82 |
| 物理ⅠB | 62.92 | 59.97 | -2.95 |
| 生物ⅠB | 62.67 | 51.58 | -11.08 |
| 化学ⅠB | 54.30 | 66.06 | 11.76 |
| 世界史B | 61.47 | 63.19 | 1.69 |
| 日本史B | 56.52 | 59.27 | 2.75 |
| 地理B | 62.11 | 70.22 | 8.11 |
| 現代社会 | 57.27 | 70.22 | 12.95 |
| 倫理 | 69.87 | 67.03 | -2.84 |
| 政治経済 | 61.49 | 64.55 | 3.06 |
【国公立大学志願者も大幅減】 国公立大学全体の志願者数は507,978人と前年に比べ26,257人、4.9%の大幅な減少となった。国立大学法人として各大学がそれぞれの特徴を競い受験生獲得にしのぎを削る時代が来た。 さて、国公立大学の医学部医学科だが、前年は国公立大学全体の志願者が減少したにもかかわらず志願者を増加させたが2005年度入試では前期で851人、後期で1007人の減少と前後期ともに志願者を減らした。 難関の国公立医学部のなかでも最難関と見られる旧帝大医学部では名古屋大学だけが志願者増で、残る6大学ではいずれも志願者が減少した。新課程入試を控え、慎重になった受験生心理がうかがえる。 |
| ■国公立医学部志願者数(人) |
| 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | |
| 前期 | 17,358 | 18,280 | 17,429 |
| 後期 | 13,547 | 14,639 | 13,632 |
| 合計 | 30,905 | 32,919 | 31,061 |
歯学部であるが、医学部同様前年の志願者増から一転、前期で121人、後期で83人の減少となり前後期ともに志願者減となった。 目立ったところでは、広島大学が前期で92人、後期で139人合わせて231人、前年より60%多い志願者を集めた。又、新潟大学も前期83人、後期40人合わせて123人、60%近く志願者を増やした。 |
| ■国公立歯学部志願者数(人) |
【私大センター利用入試も志願者減】 さて私立大学であるが、これまでセンター試験を利用する大学が毎年増加することによって私立大学は、一般入試で志願者を減らしても、センター試験利用方式入試は一貫して志願者を増加させてきた。しかし2005年度では一般入試で前年より5万2千人減らしただけにとどまらず、センター試験利用方式でも6千人志願者を減らすこととなった。この結果、定員を充足できない大学が更に増え日本私立学校振興・共済事業団によれば定員割れの大学は160大学で私立大学全体の29.5%にも至った。私立大学では大学間格差がより一層明確になってきた。 |
| ■入試種別志願者数(万人) |
| 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | |
| 推薦 | 21.1 | 21.2 | 20.6 |
| センター | 60.7 | 62.9 | 61.8 |
| 一般 | 205.2 | 192.6 | 187.4 |
| 合計 | 287 | 276.7 | 267.8 |
【2006年度入試展望】 本格的な18才人口の減少期に入り2006年度入試でも高校卒業者は更に4万人程度減りそうだ。それに伴い現役の大学志願者も2万人程度の減少が見込まれる。また、既卒生も05年度が旧課程入試最後の年だったこともあり浪人を控える動きがあり2万人近い減少が考えられ現役、浪人とも減少する結果、大学志願者は67万人を切るだろう。 そしてなにより06年度入試で注意しなければならないのは新教育課程で行われる初めての入試年度という点だ。特に最も大きな変化のあった数学は志望校で旧課程がどのように取り扱われるのかを確認しなければならない。もちろん、旧課程履修者も新課程に新しく盛り込まれた分野を身に付け入試本番で新課程の問題を選択してもかまわない。前回の教育課程変更の時も数学で大きな変化があったが、その時は新旧両課程に共通の分野からの出題が多かった。また新分野からの出題があった大学では総じて問題は易しかった。これは大学側がどの程度の問題を出せば適当なのか分らないためで、現役生の質と合わせて大学側も初年度は手探りであるのでどうしても問題は易し目になる。 さて、新課程入試に伴ってセンター試験にも変更がある。注意したいのは英語でリスニングが新たに導入されることだ。これまでと同様に筆記部分は200点で、リスニングは別に30分の試験で50点の配点となる。ただし、英語の配点250点をそのまま使わず他教科とのバランスを考えて200点に圧縮換算する大学も多い。自分の志望大学がどういう配点になるのか確認しなくてはならない。 もう一点、このリスニングは教室ごとに聞かせるのではなく、一人ひとりが再生機を持ち自分で操作することになる。受験会場ごとの音質の違いによる不公平を防ぐためだが、この再生機の取り扱いには慣れておきたい。センター試験当日初めて触れるようでは精神的にも落ち着かない。そのためには、様々な模試で英語リスニングを受けるといい。 センター試験での注意点がもうひとつ、京都大、大阪大、佐賀大、京都府立医科大、大阪市立大の医学部ではセンター試験で理科が3科目必須となる。更に北海道大学では二次試験と合わせての理科3科目必須となる。飛び抜けて難関である医学部でも理科3科目となると受験生の負担は大きいだろう。受験生に敬遠されることも予想され意外な狙い目となる可能性もあるが、理科に自信のある生徒にとっては受けてみたい大学となるだろう。理科3科目が必須になった大学の志望動向がどうなるのか注意が必要だ。 |
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基本問題が中心、ミスに注意しよう!! |
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出題内容
大問4題で構成され、IBからのみ出題されている。力学と電磁気が必出であり、波動、熱力学の順に出題が多い。'05は数年ぶりに原子が小問で出題された。そのため、基本的な問題が中心ではあるが、全分野からの出題となった。
対策
基本問題を中心に、標準問題も解いておこう!作図や記述が出題されるので、しっかりと準備しておくことが必要である。新課程の入試では出題範囲が変わっているので、特に浪人生は物理Iの内容を確認しておくことが大切である。
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作図や実験が多い。 |
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出題内容
大問4題となっている。分裂では体細胞分裂と減数分裂の問題で、核相の変化とDNA量の変化をグラフにする問題が出された。浸透圧では浸透現象に関する空所補充の問題であった。遺伝は連鎖・組換え価・分離比を求める問題であった。神経からは、心臓を使った実験問題が出された。
対策
基本的な問題が中心である。教科書や問題集を十分に解くことで対応できると思う。グラフの作図や図の説明は図説を参考にして、細かい部分も覚えるようにしよう。
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教科書を中心に基礎固めを。 |
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出題内容
大問4題で構成され,穴埋め問題の占める割合が非常に多くその他は記述問題。計算問題は[2]の鉛蓄電池のファラデーの計算問題1問のみ。[3]では気体の発生法に関する実験問題が出題された。例年,化学反応式を書かせる問題が数問出題される傾向があるので頻出の化学反応式についてはしっかり覚えておきたい。また,'04では中和滴定や溶液の希釈に用いる実験器具に関する問題が出題されたり,実験に関する出題が続いているのでやや注意が必要。しかし,全体的には基礎的な知識で解答できる問題が中心であるため,空所補充に良く使われる用語等は教科書を中心にチェックを怠りなく行いたい。
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教科書中心の基本事項を押える |
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出題内容
大問3題から成る形式。[1]は長文読解で小問6題に分かれている。文章中の前置詞句の意味や単語の品詞を変えて問う問題や内容を本文に沿って答えさせるものであるがいずれも基本的な読解力があれば解ける。単語も標準レベルを押えておけば読める。単語の品詞変化問題はよく出題されるので、単語を覚える際は気をつけること。派生語、同意語、反意語も押えるように。[2]は短文に前置詞を入れて完成させる問題。熟語、語法がカギである。いずれも前置詞の基本なので英文で覚えていくこと。[3]は単語を変化させての短文完成問題。主に基本的文法や慣用表現が出題されていて教科書レベルは必須である。
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教科書を中心に、基本事項をおさえよ。 |
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出題内容
大問4題であるが、[1]は3問の、[2][3]は2問の独立小問からなる。全範囲から隈なく出題されており、微分・積分と三角比は大問で出題されることが多い。ほとんど教科書の例題レベルであるが、頻出の三角比の図形的な問題は章末問題かそれ以上のレベルのものが出題されることもある。誘導はついているが練習問題などで十分に研究しておいたほうがよい。微分・積分は融合問題で、接線と絡めた求積問題がよく出題される。2年連続でグラフを書く問題も出題されている。高得点が予想されるため、間違いのないように、見直す時間が取れるようにしたいものである。
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典型的な作図や記述が出題される!! |
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出題内容
大問4題で構成され、力学、電磁気、原子が必出であり、熱力学、波動の順に出題が多い。標準的な問題が中心であるが、記述や作図も毎年のように出題され、弦の振動では定常波の作図と記述が出題された。コンデンサーでは電気力線から電気容量の公式を導かせたり、記述が出題されたが、いずれも典型的な問題であった。
対策
基本~標準問題をしっかり解いておこう!その際に、簡単な公式の導きや作図、記述はきちんとやっておくことが必要である。
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範囲の広い複合問題が多い。 |
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出題内容
大問4題となっている。内2題は範囲の広い複合問題となっている。呼吸の項目では、ミトコンドリアと好気呼吸の関係の問題で、反応式を書くようになっている。生殖と発生では、減数分裂と世代交代の複合問題であった。遺伝では、核酸や突然変異・実験などを使った問題であった。恒常性からは血糖量の調節の問題が出された。
対策
選択ではなく、記述が多い。語句は正確に覚えるようにしよう。教科書中心でよいが、問題集を利用して覚えている内容を確認するほうが良い。
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問題数が非常に多い |
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出題内容
'05では大問6題。記述・論述形式の問題が非常に多くペース配分に気をつけないと時間内に問題の最後までたどり着けない。[2]では気体発生法の化学反応式や実験に関する考察の論述。[3]では様々な化学現象についての論述9問。[5]では電気分解の計算問題3問と時間がかかる問題が多い。'04[5]では日常生活のなかで起こる化学の現象が題材に取り上げられたりしたが,こうした問題では生活での化学的現象を理論的に考察できる力が必要になる。教科書や基本的な問題演習だけでなく論述にも対策をしておきたい。