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歯学部の入試動向

歯学部の入試動向

【志願者は1%の増加】
2003年度入試で久し振りに志願者を前年と比べ25%、2000人以上も伸ばした私立歯学部の一般入試だが、2004年度(今春)入試でも105人、1.1%の増加とわずかではあるが志願者を伸ばし、ついに1万人の大台を超えた。医学部の他学部を圧倒する人気振りと比較して今ひとつだった私立歯学部人気も、他学部が軒並み志願者を減らす中、低迷期を完全に脱したと言って良いだろう。

■私立歯学部一般入試志願者数推移(人)
2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度
8,004 8,379 7,862 9,896 10,001

【注目大学の結果】
入試日程が重なった昭和大学と東京歯科大学のⅡ期入試では、東京歯科大学は予想通り志願者を減らしたが、それも前年の半数以下となる61.9%もの大幅な減少であった。一方昭和大学は予想に反し志願者が増加した。昭和大学のⅡ期入試が、英語か数学のどちらか1科目を選択する方式に変わり、英語と数学のどちらかに弱点を抱える受験生が予想以上に東京歯科大学から昭和大学へ流れたと考えられる。
入試日程の変更があり、日程的に受験しやすくなった奥羽大学だが、過去2年間大きな影響を受けたマイナスイメージも薄れてきており、やはり予想通り大きく志願者を伸ばし、222名、45.6%の志願者増であった。
最後に日程の重なった岩手医科大学一期と松本歯科大学前期だが、岩手医科大学は予想通り変化は無かった。しかし志願者の減少を予想した松本歯科大学は前年と全く同数の志願者を集めた。いつものことだが前年の本書で「どうしても結果を出したいのであれば松本歯科大学」と唯一校狙い目として挙げたことも影響しているのであろうが、それ以上に受験生の「安全志向」「ほどほど志向」が強まってきていることが見て取れる。このことは2005年度入試を考える際にも重要で、次項2005年度入試展望で詳しく述べる。

【2005年度入試展望】
前年も本書で触れたが、最近は受験指導をしていても受験生の「安全志向」「ほどほど志向」が目に付く。「少しでも高い目標に向かってなんとかくらいつく」というより「まあ、この位でいいや」という姿勢である。「こことここ以外は行く気がしないから他の大学は受けない」ということではなく例えば「歯学部ならどこでもいいや」という志向が強まっている。
2004年度入試の結果を見てもそのことが見て取れる。東京歯科大学、日本大学、愛知学院大学といった難関校が揃って、それも全ての入試方式で前年を割り込んだ。難関校で唯一志願者を増やした昭和大学も、センター試験利用方式では35%も志願者を減らしている。一方、志願者を増やしたのは奥羽大学、鶴見大学、日本歯科大学・新潟歯学部などの比較的取り組み易いと考えられる大学だ。この結果、どういうことが起こるかと言うと、難関校の難易度は変わらないが、入試難易度が高くないと考えられる大学は難易度がジリジリ上がっていく。更に本来医学部志望であった受験生や、医学部を狙っていい実力を持った受験生が歯学部を受験するケースが増えることが予想される。大学入試全体の易化が言われても、歯学部とは無縁の話だと肝に銘じておいて欲しい。
さて、2005年度入試の注意点を挙げておこう。まず、鶴見大学の推薦入試が1浪生も受験可能になった。定員も50人と多く、1浪生は是非検討してもらいたい。又、昭和大学の推薦入試でも評定平均の制限が3.5以上から3.0以上へと緩和された。
一般入試では岩手医科大学Ⅰ期の試験日が1月31日に変更になった。7大学の試験日が集中する2月1日の前日だけに迷う受験生も多いだろうが、ここは受けておきたい。志願者数は増えるかもしれないが、日本歯科大学の2歯学部のセンター利用方式2次試験と試験日が重なる。日本歯科大学のセンター方式は非常に優秀な受験生が多く受けてくる。つまり、この日の岩手医科大学の受験者層は成績上位者がかなり抜けてくるということだ。





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